コーティング施工の必要性
【車のコーティング施工】というと車が好きな人がやっているものというイメージが強いと思いますが、最近では車をキズや汚れなどから守る為に施工される人が増えてきています。一昔前はポリマー加工などが主流でしたが最近ではコーティング剤の種類も年々増加しており、手触り・車の色・普段の乗り方・車の保管場所などによりお好みのコーティングを施すことが出来ます。新車で施工をすればしなかった場合よりも長い期間新車同様の輝きが維持できますし、少しのキズなども簡単に補修できます。新車ではなくても下処理を充分に行うことで新車のような輝きを取り戻すことが出来ます。
ですが、コーティング施工は必ずしもやらなければいけないものではないので、やはり使用者の方の車に対する気持ちの問題になってしまいます。車を長く綺麗に乗りたい方には全力でオススメしますが、洗車も滅多にしないしとりあえず車は乗れればいいかな…という方には正直なところ向かないかもしれません。。。
ただ、やはり車を守る為のものという観点で言えばやはりコーティング施工はしておいて損はない!といえるものだと思います。
コーティング剤の種類
コーティングの種類ってたくさんあるから、どれが良くてどれが自分の車に合っているのかわからないって方も少なくないと思います。
基本的に大きく5種類に分けることが出来ます。
【ワックス】…油脂コーティング
【ポリマーコーティング】…樹脂コーティング
【ガラス系コーティング】…ポリマー+ガラス繊維
【ガラスコーティング】…硬化ガラス繊維
【セラミックコーティング】…硬化ガラス繊維
それぞれメリットデメリットがありますが、自分と愛車に合ったコーティングをすることが何よりも大事です。
油脂系コーティング
一般的にワックスと呼ばれるものです。その中でも、固形・半練り・スプレーと3つのタイプに分けられます。どれも量販店で購入でき、自身で簡単に施工することが出来るので価格も抑えられます。
ただし、熱に弱く剥がれやすく徐々に油脂に汚れが固着し車体を曇らせます。
持続性もかなり低いので頻繁に施工が必要となります。
中には研磨剤を含む商品もあるので注意が必要です。
光沢の持続性は短いですが一定の期間で油脂の皮膜が剥がれることで水垢などの固着を防ぐ効果があります。
樹脂系コーティング
一般的にポリマーコーティングと呼ばれるものです。ワックスよりも耐久性が上がり、こちらも自身での施工が出来ます。
ワックスと違い少しの雨や熱ですぐに落ちてしまうことはありません。
持続性は約半年程度とされていますが、熱と紫外線に弱く天候や駐車環境が効果の持続期間に大きく影響します。また毎月のトリートメントによるメンテナンスも必要となってきます。
ガラス系コーティング
名前の通りコーティング剤の原料にガラス繊維が含まれたものです。この繊維のガラス成分が一定の耐久性を持つことから上記2つよりも効果の持続性が期待できます。効果としては半年ほど持続性がありますが、熱・紫外線・摩擦に弱く施工費用もやや高めとなります。自身での施工も可能ですが、施工時にムラが出来やすくその際の対処も難しいです。また失敗してしまった場合は再施工のための研磨が必要になります。リスクを考慮するとこちらのコーティング施工はプロの出番ですね。
ガラスコーティング
ガラス系コーティングと名前は似ていますが2つの違いに明確な定義はありません。ですが、ガラス成分の含有量や完全硬化するかというところで区別されることが多いです。少しの量でもガラス成分が入っていればガラス系コーティングといえますが、ガラスコーティングはガラス成分の含有量が多く高密度のガラスの皮膜を作ります。ガラス系コーティングよりも強固ですが、軽い擦り傷や砂埃によるキズ、飛び石などから完璧に塗装面を守ることは出来ないので注意が必要です。また、水垢などがつきにくいイメージですがガラスコーティングの場合は逆にシミがつきやすくなりますので、水に濡れたり汚れが付着した場合などは放置せずなるべく早めに洗い流し拭き取りをすることも大切です。
メリットは新車以上の輝きが期待でき、汚れを落としやすくするため洗車の時間短縮や長い期間の光沢のあるボディのキープが可能となります。
ガラスコーティングは専門店に依頼することがほとんどとなり施工費用がかかりますが、施工店や商品によっては保証期間が設定されており、保証書を発行・保管することにより決められた年数の再施工などが保証されます。商品や保証内容にもよりますがメンテナンスをきちんとすることで、コーティング効果の持続が保証され、再施工の対象となりますので日頃のメンテナンスが重要となります。
セラミックコーティング
塗装保護を目的としたコーティングですが厳密にはガラスコーティングと主成分は同じです。しかし性能の差はセラミックコーティングの方が遙かに上で、ガラスコーティングで弱点とされた部分をほぼ克服した商品です。効果の持続性・皮膜の厚み・汚れの固着・熱や紫外線や摩擦に対する耐久性など、どれを比較してもガラスコーティングよりも優れています。汚れの固着もガラスコーティングと違い水垢もつきにくいのでお手入れも断然楽になります。基本的にコンパウンドなどで磨かない限り剥離することはなく硬度も確かなものです。最近ではガラスコーティングからセラミックコーティングに変える人も増えてきているようです。
こちらは専門的知識があって初めてきちんとした効果が発揮されるものですので、自身での施工はかなり厳しいでしょう。そのため、施工費用もかなり高めとなっている施工店がほとんどです。しかしその金額に見合うだけの効果がありますので検討される方もここ数年で急増しているようです。
水弾きの種類
雨などの水の弾き方は大きく分けて2種類あります。車の色や車両の保管環境などからお好みの効果を選択することができます。
【撥水タイプ】【親水タイプ】に分けられますが字面からは効果がわかりにくいと思うのでメリットデメリットも含め一覧でご紹介します。
また、撥水タイプの中でも効果の違いがありますのでそちらも併せてご紹介します。
親水タイプ
水玉にならず表面に馴染むようにゆっくり水が引いていきます。主に黒色や紺色など濃色系のお車の方や、洗車の頻度があまり多くない方にオススメのタイプです。
撥水タイプと違い光沢感はあまりありません。また水滴が広がりやすいので拭き取りがしにくいので気をつけなければなりません。撥水タイプと比べて水垢がつきにくいと言われていますがあまり差はありません。
撥水タイプ
水玉になり弾くようにすっきりと水が引きます。拭き取りも簡単で洗車時間の時間短縮にもなります。雨の日にもしっかり水を弾くので見栄えも良く綺麗に見えます。しかし水滴をそのままにしてしまうとレンズ効果により塗装面にダメージが加わってしまいますし、水垢の固着の原因にもなります。屋根のある駐車環境の方や頻繁に洗車をする方にオススメのタイプです。
撥水の中でも低撥水・高撥水・超撥水と3つに分類され弾いた水玉の接触面で違いが出ます。
・疎水系
撥水と親水の中間に位置するという認識が多いです。撥水よりは弾いた水玉が大きく水はけも良いですが、小雨など水量が少ないと効果が実感しにくいこともあります。
・滑水系
撥水タイプのコーティングを滑水状態にすることで、簡単に水が流れ落ちるようにしたものです。しかし滑水状態の定義がないので独自に決めているメーカーがほとんどです。水を弾くのが撥水で水を転がすのが滑水と覚えるとわかりやすいかもしれません。
コーティングちょい足し知識
汚れの固着原因?
汚れには2種類あり、無機物汚れ・有機物汚れに分けられます。無機物汚れはガラスコーティングが施工されている車に固着しやすい傾向にあります。ガラスコーティングの成分が無機物のため化学反応で結合しやすいためです。逆に有機物汚れは固着しにくいので洗車をすることで簡単に流れ落ちます。例えば花粉・黄砂・排気ガス等の日頃の汚れは有機物汚れなので簡単に落とせます。
ツヤ感
親水 < 疎水 < 撥水(滑水) の順でツヤが出ます。
ツヤ感や水の弾き方の違いで持続性が変わることはありません。
コーティング施工費用
金額に関してはかなりの差が出ますのできちんと説明をして効果に対しての金額をご納得いただいた上で施工をさせていただきます。
また、車のサイズ・色でも金額が変わります。特に黒色はお値段が違うことが多いのでお問い合わせ下さい。
施工例
施工例は順次更新していきます。